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正しい学習観と勉強方法

2017.08.18

知識に順番をつける②前に進みたかったらつるぎを抜け

(前回のつづき)
勉強する内容に順番をつけるというのは難しいことではありません。ドラクエみたいなものです。
最初はよわっちくて(勇者のくせに)スライムくらいしか倒せなくて、きみはよくまあ勇者なんて名乗れるよね、なんて思いながら敵を倒していくとレベルが上がって強くなる。ゴールドも増えて強い武器も買える。武器屋の商人の「ここで装備をしていくかい?」というやさしさに「はい」で応え、はがねのつるぎを装備する。もはや自分に敵はいるまいと勘違いしてちょっとあやしい洞窟に足を踏み入れる。そしたら予想以上にモンスターが強くて命からがらもとの町に戻って体制を整え直す。やれやれ、と未熟さを実感しつつ粛々とレベル上げにいそしむ。どうくつをクリアして町にもどったらなんか様子がおかしい。どうやら僕がどうくつの奥深くにあったつるぎを抜いてしまったせいで魔界の扉が開いてしまったらしい。モンスターに荒らされた街の様子を見て勇者は誓う。魔界の王をその手でたおすことを。いけ、勇者よ。物語は始まったばかりである。・・・・


勉強もまあ似たようなものです。いきなり洞窟行ったらやられてしまうとか、洞窟イベントを順番にクリアしないと先にいけないとか、そのままのたとえです。きちんとした装備やレベルがないと次にいけない!感覚は勉強で是非もってもらいたい感覚の一つなんです。
RPGをやったことのない方が見てもなんのこっちゃ、ですね、すみません。。


でも、ほとんどの生徒は優先順位を意識していません。今の状態じゃ絶対解けないだろうという問題(モンスター)に出くわしたとき、いまの自分じゃ太刀打ちできないかもという判断ができません。つるぎを抜かないと前に進めないことに気が付きません。物事には順番があるということは部活動とかで経験済みで頭では理解しているけれど身体が動きません。するとその問題を考えるだけで時間が過ぎ、できないことへの劣等感なんか植え付けられちゃったり。そこで私たち指導者たちは「まずはここからだよ」って手を差し伸べてあげます。子どもたちは今日も知識の「全体像」と「優先順位」がきちんとわかったおとなからの救いの手を待っています。
いけ、教師よ。物語はすでに始まっているのだ。

2017.08.17

知識に順番をつける①

一口に勉強が不得意だといっても、本当に不得意な生徒にとってみるとどうして自分が不得意なのかという理由は答えられません。当たり前ですが、「何がわからないのかがわからない」から不得意になっているわけです。この「何が」の部分に入る理由はたくさんあるのですが、その一つは「知識ひとつひとつ重要度が異なるということ」がわからないということです。知識には重要度があります。この知識よりあの知識のほうが大切だ、まずはここから覚えよう、これは後回しだ、という自然な発想ができなくて苦しんでいると言えます。教科書でいうとまずは太字が大事だと感じますよね。でも逆に苦手な生徒のほとんどが、無意識のうちに「全部重要だと思っちゃう」ことでパンクしてしまいます。苦手だから教科書端っこから読まなきゃ!という真面目な考え方がドツボにはまってしまうわけです。
重要ではないと判断しているから覚えられないのではなくて、すべて重要だと感じてしまうから結果的に覚えられないこともあるということです。社会が苦手な生徒にとって、藤原道長と藤原良房では道長の方が重要です。英語が苦手な生徒にとって、関係代名詞の性質の理解と一般動詞のルール整理では、一般動詞とは何かから知ることのが重要です
。(なぜ道長のが大事かは「入試・テストに出やすいから」というシンプルな理由が大きいです。なぜ入試テストに出やすいかはもっと深い理由があります。いつかどこかで)


先生私歴史苦手なんだよね」
「えー歴史おもしろいじゃんか、どうしてさ?」
「だって人名とか多くて混ざるしさ、覚えきれないよ」
「そうかなあ」
「そうだよ、徳川氏とか無理。だれが何したとか全部まざっちゃう
歴史あるある。かわいそうな徳川氏パターン
「じゃあさ、徳川氏は何人いるのかわかってる」
「え?考えたことない。30人くらい?」

パンクしています。知識がまざるのは覚える量が多すぎるから。

「違う、その半分」
「えーもっといると思ってた」
「その中で、重要な徳川氏は?」
「え、全員重要なんじゃないの」
「まあ、そうなんだけどさ、教科書にのってたり、入試やテストに出ることを考えて優先順位をつけるんだなにごとも順番があるから
沈黙
「たった5人。」
・・・・・・・・
ここでまず5人の名前を覚えさせます。さすがにこの5人以下には絞れません。でもまずは5人で十分。インプットとアウトプットを繰り返せば5分で暗記完了です
そういえば心理学の世界では「ひとは7つまではつながりのない無意味な単語の暗記に耐えられる」ことで有名です。実験を繰り返し、マジカルナンバー7という論文を書いた学者がいます。おもしろいですよね。マジカルナンバー7ですよ。


本来勉強するときは、勉強する内容に優先順位をつけ、時期に応じた勉強計画を立てる、という態度が望ましいです。テスト1か月前と2週間前でやることは違った方ががいい。その習慣が勉強の理解度を劇的に変えます。(②へつづく)

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